筆者の研究分野は一言で言うと実存分析という心理療法なのだが、まず最初に私が実存分析をどのようなものとして捉えているかについてここに表しておきたい。
実存分析という名称は最初ウィーンの精神科医フランクルが自身の心理療法に対して用い始めたもので、最も狭義な意味では彼の創始した心理療法、ロゴセラピーを意味する。
しかし、ロゴセラピーが人生の意味を中心に据えた心理療法であり、フランクルの「ロゴセラピーには正当というものはない」という発言に鑑みて、筆者は生きる上での意味を扱うことのできる心理療法は何でも実存分析と見なしている。
具体的には、現存在分析、ラカン派精神分析、アクセプタンス&コミットメントセラピー、ナラティブセラピーといった心理療法も実存分析の一つとして考えている。実存分析は心理療法における一つの分野でもあると言っていいだろう。今後これらの心理療法についてブログで記事を書くこともあると思う。
ただ厳密に言うと、実存分析はその名称にも表れているように、実存という概念に基づいて人生の意味を扱う心理療法を意味する。この実存に関する哲学、実存するとはどういうことか、についてはまた後日書きたい。